メモリアルフォトの走馬燈映像の上野です。
本日は葬儀社様のイベントで、生前遺影撮影会に伺いました。
今回もたくさんの方が生前に遺影を準備しようと予約をしていただきました。
私達がお撮りするときには、やはりその方のいい表情、
その方らしい魅力をできるだけ引き出したいと考えています。
しかし限られた短い時間、まずはお会いした一瞬から観察が始まります。
「どんな人だろう、どんな魅力があるだろう」
と考えながら応対します。
座っていただいてから、姿勢の話や表情のことなど、ご希望を聞きながら、
ちょっとアドバイスしながら衣装を整えます。
そうしている最中も、そのわずかなやり取りの中で、
その方が魅力的に見える角度や表情などを探っています。
そして撮り始めるわけですが、普通の人、特に高齢の方は、
写真に撮られ慣れていなくて、
「最近じゃ10年以上撮ったことがない」
と言われる方までいるほどです。
だから表情が固まっている方がほとんどです。
できるだけお会いした瞬間から、
少しでも安心していただけるようなお声掛けをしたり、
本来の魅力が出るように接していきます。
通常10カット前後をお撮りするのですが、
角度や表情を少し変えていただきながら、
楽しい時間に感じていただけるように努力しています。
そして、お撮りした写真をパソコンで見ていただきながら、
1枚を一緒に選びます。
こんなやり取りが、数分から10分ほどです。
このわずかな時間の中で、
私達カメラマンが心がけていることは大きく2つ。
その方の魅力を見つけて撮ることと、
この時間が楽しかったと思ってもらうこと。
本当はもう少しゆっくりとお話をしながら、
お客様のことをもっと理解し、
撮る側の私達のことも知っていただき、
その方の魅力をより引き出すために、
ライティングなども細かく調整したりしたいのですが、
なかなかイベントの撮影会ではゆとりはありません。
でも今回の経験で、
写真を撮られるのが楽しい思い出になっていただければ、
またの機会にも来ていただいたり、
普段の生活の中でも気軽に写真を撮ったり、
ということにつながっていただけたら、
最高だと思って取り組ませていただいています。
こうした撮影会の機会がありましたら、
遠慮せずにぜひ参加してみてくださいね。
楽しい生前遺影は、走馬燈映像にお任せください。