メモリアルフォトの走馬燈映像の上野です。
本日は葬儀社様主催イベントでの生前遺影撮影会でした。
たくさんの方にお撮りいただいて、終活もますます活気に満ちてきたように思います。
今回は遺影写真の作り方の6段目として、
最近少しずつ増えているデジタルデータについてお話し致します。
遺影写真を作るために、ご遺族に準備していただく写真は、
以前は当たり前にプリントされた、いわゆる「写真」でした。
もちろん今でも、プリント写真をお持ちいただくケースが多いのですが、
徐々に増えているのが、「デジタルデータ」です。
時代はフィルムを入れて撮るカメラから、デジタルカメラに移り変わっていき、
2005年にはフィルムカメラをデジタルカメラが追い抜きました。
その後カメラ付きの携帯電話からスマートフォンへと進化し、
現在ではほとんどの写真はデジタルとなりました。
そして最近になって、やはりデジタルデータとしていただいた写真から、
遺影写真を作成することが少しずつ増えてきました。
今回はそのデジタルデータの解像度についてお話しします。
特に初期の頃のデジタルカメラや、カメラ付き携帯電話で撮られた写真は、
解像度(画素数)が低いものが多く、そのカメラや携帯電話のモニタで見る分には問題ないのですが、
プリントするほどの解像度がないものが多くあります。
特にカメラ付き携帯電話は、「写メ」の言葉通り、
携帯電話で撮った写真をメールを使って他の人に送ることが目的のひとつにあります。
当時の通信網や技術的な問題もあり、高解像度の写真データは容量が大きくなり、
それをメールに添付して送るには限界がありました。
そのため、解像度の低いデータで保存されるのが一般的でした。
その解像度の低いデジタルデータは、たとえそのモニタではきれいに見えても、
四切プリントにまで引き伸ばすことはできず、無残なほどに荒れた写真になってしまします。
これは最近のスマートフォンでも、随分良くなったとはいえ、やはりモニタ上で見る前提で設定されており、
そのままきれいに四切プリントにできるとは言い難い状態です。
ただ、これからはますますデジタルデータが増えることが予想されます。
先程の2005年にデジタルカメラが追い抜き、一気にデジタル化して10数年。
あの頃から、撮った写真をプリントして保存する方が急激に減ったと言われます。
そして撮った写真は、パソコンやデジタルカメラ、携帯電話やスマートフォンなどデジタル機器に保存されたまま、
いざご家族が亡くなられた時に、そのデジタル機器の中から探されることになります。
そして私ども遺影写真加工会社へ、そのままメールなどでデジタルデータを送っていただき、
それを遺影写真に加工する、というのが当たり前になるでしょう。
これから、デジタルカメラやスマートフォンで遺影用に写真を撮っておこうと思われる方に、
以下3つのアドバイスを参考にしていただくと、少しでもきれいな遺影写真に仕上がると思います。
・明るいところで撮る
暗い場所で撮るとブレやすく、感度が上がるためザラッとした仕上がりになったり、色合いが悪くなったりします。
できるだけ明るい場所で撮ることをオススメします。天気の良い日中なら、部屋の窓の近くで撮るときれいに撮れます。
・できるだけ大きく撮る
集合写真など、小さなお顔から引き伸ばせば、当然画質は悪くなります。
みんなで撮ったその後には、ひとりずつ、上半身、胸辺りから上など、できるだけお顔が大きめの写真も撮っておきましょう。
・楽しい気持ちで撮る
気持ちが表情にあらわれます。大好きな人と、素敵な場所で、楽しく幸せな気持ちで撮ると、いい表情が撮れます。
「写真が嫌い」「写真写りが悪い」「今までロクな写真がない」「歳をとってシワが気になる」などの気持ちはご法度です。
どんどん積極的に、より多くの機会に、よりたくさん撮りましょう!
さらに、プロカメラマンにも定期的に撮ってもらっておけば、もう心配いりません。
あなたの遺影写真は、輝くあなたらしい写真になるでしょう。
次回は、亡くなられたご家族のデジタルデータが取り出せないトラブルについてお話しします。
プロカメラマンが撮る生前遺影写真は、走馬燈映像にお任せください。
※この投稿のデジタルカメラとタブレットの写真は、
「写真素材足成」様サイト http://www.ashinari.com/ からお借りしました。